キン肉マン 第85話 “完璧の塔”復活計画!の巻


 キン肉マンを苦しめそのシンプルなデザインに一層の印象を残したスニゲーター教官の存在感を、やたら突然興奮する台詞だけで食ってしまった謎のおっさん始祖超人ガンマン。
これはこれで教官を痛めつけそうな変な迫力を発揮していましたが、いよいよ試合が始まる今週。頑張れスニゲーター教官!




!?




!?

えっ……誰この人……
あんた誰?




この人は?


私の美学は先手必勝!

 14日の間84話を掲載してガタイはいいガンマンの変なキャラ立ちっぷりを味合わせた後に突然の路線変更。
オーバーボディで化けの皮が剥がれるとかモーフィングするとかそういうの抜きに突然のシェイプアップ。
あのしゃくれアゴが削られ単眼もキリリとイケアイに変化、身体は干からびたように線だらけ、ファン間で囁かれていますが、脚は一ツ目繋がりなのかハリーハウゼンサイクロプスをなぞって鹿状?のものにすげ替えられている様子。
さらに突然興奮する要素は最小限に留まり、これより人間や下等超人達を監視する領域となる“完璧の塔”のレスリング観戦を歓迎するささやかな優しさを見せる始末。
マジで誰だよお前。
前回おれが見てたあの普通のおじさんみたいな超人は誰だったんだよ。
昔の悪魔将軍も登場した瞬間次の週でシレッと今の姿に変わったりしてたけど、こっちは前週15ページ以上喋りっぱなしの鮮烈なデビューを飾っておきながら突然のイケメン路線だよ。この時点で将軍伝説をぶっちぎってるんすよ。
もう一度書くけど、14日もどこかのおじさん超人を記憶に留めておいてこれですよ。
更新してサムネイルから暴力の先手必勝ですよ。
立派な事件ですよ……
 画太郎先生も「なかったことにしてください」って離れ業があったけどそれはちょっと別ジャンルの技で、
これはすげ替えられただけでスニゲーター教官も一般人も本人もノンストップ進行ですよ! 今週のコマ全てギャグにしか見えない。頭の中に話が入ってこない。
今までもデザインの誤植も単行本で修正される、往年のネタっぽい箇所がたしかにあったけど、まさかこんなのまで進化して復活するとか誰も考えないよ。
デザイン変更は予測できてもこの仕打ちは予知できないって……
これがゆでと肉大好き担当の冷静で的確な判断だとしたらエラいことですよ。……おのれゆで!

 今回の真偽はともかく、今キン肉マンの読者の一人一人が、ゆでイズムの新たな神託を受けた確かな歴史の証人になっています。
ゆでイズムの真骨頂……“其れ”がいい波であれば全て許される!
今のおれ達、確実に未来に生きてるわ!

ガンマン
「人間ども! この連載は無料だ存分に見届けるがよい」

やったーカッコイイー!


我ら完璧超人だけが知る歴史の真実

 超人墓場の入口の所在地に続き、完璧超人始祖・縁の地が、かつてその起源に諸説入り乱れていたピサ市をネタに採用するというのもまた面白いです。
塔をおっ立ててるのにいつも外でスパーリングしてるんで何に使ってるんだよってツッコミを一応飛ばしておきますが。
蔦だらけの塔はなんとなく2世のトロフィー球根を連想するけど絶対関連しないだろうな……


悪魔の“レギュラー”騎士

 初手からキン肉マンに食らわせた地獄の宇宙遊泳を彷彿とさせるアクロバティックな攻撃など、教官らしい多彩な攻撃を見せてくれますが全て封殺!
その原因はガンマンの未来を見通すという“真眼”にあるという。
でもイケメンさんの解説聞いてると、これ預言者みたく未来視を観測するんじゃなくて、超視力で理解してるサトリ能力のカテゴリやん!
ガンマンの脳内シミュレータが非常に優秀なせいだからそれっぽく言ってるのかわかんないんだけど……まぁキン肉マンだしね。
 そしてエルク・ホルン(ぶっちゃけ鹿の角)と呼ばれる角でガッチリ挟み込む見事なカウンターで今週を幕引き。
なんかザ・マンリキのホールド技を見た目すごく面白くしただけの技で、ホントにこれで護衛になってるのか……? と余計な心配だけが過りますが……
何にせよ前述のハリーハウゼンっぽいモチーフなど随所に鬼の意匠を象っているので、教官に合わせるってことで、前戦のペインマンからひと味変わったバラエティに富んだ攻防をささやかに希望します。
 あと始祖総当り戦で初めての地上での戦いになり、誰か別の超人が試合中に登場する可能性が無きにしも非ずとなっているので、こちらにも期待。




おじさん……さよなら……

聖夜のスパロボ生配信にて、第3次スーパーロボット大戦Z発表!

 池澤春菜モデラーだとは知っていたが、パンタグリュエルが返しに出てくるなんてスパロバーとしてのグレードも高すぎた。その単語がすぐ出てくるなんて思わなかった。スパロボに触れるとみんなおかしくなってしまう……
そして四方八方からヒイロ流運用術を突かれる緑川光。ええやん、スラムダンク翌々年の主演作でしかもガンダムの主役なんやで。


第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇
 そんな先日の生配信にて新作の電撃(でもない電撃)発表。
現在B.B.スタジオの開発で展開中の「スーパーロボット大戦Z」シリーズ!
vitaとPS3のクロスセーブ機能付きマルチ販売で購入ハードも悩む!
14年4月10日発売予定! 08年5月にZ発売で、完全に「α」シリーズの足掛け年数越えましたわ。
α当時からスパロボに触れたという人でも軽く10年以上スパロボに付き合ってるということになり、怖ろしく速い時の流れが見えてしまう。
長い道を歩いてきたもんだなぁ……怒りの日アレンジが流れる第3次αのPVをサルのように観てたのも懐かしい。


■参戦作品(緑字はZシリーズ新規参戦、赤字スパロボ完全新規参戦)
天元突破グレンラガン】【劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇】
【THE ビッグオー
装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル】【装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端
コードギアス 反逆のルルーシュ R2】
地球防衛企業ダイ・ガード
機動戦士Ζガンダム
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
機動戦士ガンダムUC
無敵ロボ トライダーG7
【太陽の使者 鉄人28号
六神合体ゴッドマーズ
【獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ】
超時空世紀オーガス
マクロス7】【マクロス ダイナマイト7
【劇場版 マクロスF -イツワリノウタヒメ-】【劇場版 マクロスF -サヨナラノツバサ-】
真ゲッターロボ 世界最後の日
【真マジンガー 衝撃! Z編】
アクエリオンEVOL
トップをねらえ!
フルメタル・パニック!】【フルメタル・パニック? ふもっふ】【フルメタル・パニック! The Second Raid

 気になったのは
Zシリーズ皆勤組が流石に、なのか少なくなってる
第○次シリーズでお馴染み東映ロボものが今作は完全離脱
同じく第○次シリーズにコンスタントに参加するガイナックス作品(トップをねらえ、EVA)がZシリーズにも参戦
というとこでしょうか。
 第1次といえるZの世界(以下Z1、第2次はZ2)参戦組が大幅に離脱したけど、前述において重要なポジションだったオーガスビッグオー、主人公の一人のセツコと多く関わっていた中のガンダム群は居残る形になっています。
Z1の大ボス(?)たる太極と関わっているビッグシリーズ(ビッグ・デュオ)が登場しているのを見ると、Z1の面々がまた太極と対峙することになるのだろうか?
そういえば思い出したが、Z1とZ2の世界って時間の流れが異なっていたけど、Z1組がZ1世界に帰る頃にはその差が緩まっていたんだっけ? 再世篇エンディングでそんな発言なかったはず(別れを惜しみまくっていた)だが、記憶が曖昧。
 東映ロボはグレートメカニックの特集で掲載されなかったというボルトロン関連作は居ないし、東映作品が参戦しないスパロボは疎らにありますが、第○次シリーズに参戦しないのはなかなか無い事態です。いやゴッドシグマだけだったけどー。この辺は第2次や第2次Gぐらいのものだったし。
逆に東京ムービー(現トムス)作品の鉄人とマーズは健在。
彼らに役目のバトンを渡していると考えると、完結作前編を匂わせつつも荒廃色を薄くしたZ1作目と参戦群を似通わせている、と思えなくもないか?
 さらにマルチ販売によって携帯機初参戦になるトップとか、据え置き機初参戦になる作品は第2次Z組を先頭に意外に多数とか、結構いろいろムーブが起こってるけど、まぁマルチ展開ゆえの現象だからひとまず置いといて。
しかし続編を除く完全新規がUCとEVOLのみ、ガイナックス天文学的数字の敵が再来とは、バンナム参入後の寺田Pたちの苦労が偲ばれる? 実際正月休みがあるように見えないしなー! 寺っP生きて……

同梱されるというリメイク版初代スーパーロボット大戦、vita版とのUIの比較、戦闘アニメ再生が便利になってるっぽい新システム関連など、
待ち望む情報はたくさんあるので今年はつつがなくリア充で終えられますね。楽しみ。



新規顔グラも描き起こされて美しい……

キン肉マン 第75話 超人墓場の掟!!の巻

“完璧・参式”ミラージュマンをあっさり退けて冥府下りを開始する悪魔将軍。
ゴールドマン時代もかくや、完璧超人を捨てて手に入れた悪魔の力は旧連載時と変わらず底が見えない。同じ冥府下りを行うのも相まって、ハーデス編での他人の活躍をやたら食うカノンを思い出す強さです。


この楽園はもはや残り香のようなもの

 そんなカリスマ溢れる御方にも変な挙動を起こさせるのがこの漫画なんですが。
二見しても見た目ただのダンベルに“絶対の神器”の通り名が付くとかいう話が、一瞬にして無意義になる、この自然すぎる装着ぶり。
 もっとこう、別の方法あると思うじゃん。ミクロにデジタイズして別の場所に保管しておくとか、何かデジタルなエフェクトに包んで、傍に浮かせておくとか。
将軍にはそれがない。ダンベルは身につけておくもの、かつての友のモノはできる限り傍に付けるもの、と言いたげにコスチュームに引っ掛けてる。うっかり手首を捻らぬよう前腕に装備。
 そんな絵コンテが通るゆではやっぱりイッちゃってるよ……。あいつら未来に生きてんな


きさまタダの鬼ではなかろう!

 たどり着いた先は王位編の時と変わらぬ景色の超人墓場。
キン肉マンが労働させられていた謎の建築現場は石臼だけになっていたと思いきや、あの石臼は“禁断の石臼”と呼ばれる、超人墓場にとって何やら重大な要素であることが今シリーズで発覚しました。
こんなよくわからないエフェクトに公式設定が付加されるだなんて誰が予想できたでしょうか。いやできない! ていうかこんなのに付けられても困る……。
 そして今回初登場する、ゴセイジャーに出ていたら「趣味はコスプレ」と付けられるだろう、よく変装に興じていたらしい“肆式”アビスマン。ダークナイトを観ていた人は真っ先にベインが思い出すであろうなデザインです。私が思い出したのはヒューマンガスでした。かすりもしねえ

 他の完璧超人一派同様、何重にも芝居がかった台詞回しは健在ですが、少し砕けるとミラージュマンと打って変わってメチャクチャさっぱりした人物になるようです。鬼に対する落として上げる言動といい、今回の騒動がなければただのいい人そうでこっちが困るんだわ。
名の通り深淵で待っていたアビスマンが用意するリングは墓場にはちょっと似合わない大木。ウッドカッターハンドでも繰り出す気だろうか。
ゴールドマンとシルバーマンを除いて八人いるといわれる完璧超人・始祖。アビスマンを倒したらあと六人なので、この対戦が終わったら悪魔六騎士が散り散りになって始祖を殺しに回るんでしょうかね? 超人墓場と同じく、始祖も叩き潰すようだし。

 直接関係ないけど、完璧超人をこうしてここまでクローズアップするとなるとネプチューンマンが救出される時はキャッチマンやグレートハリケーン達が出てきてくれないとそれこそ変な話だよなぁ……

キン肉マン 第73話 故郷・聖なる完璧の山へ!!の巻

 倫敦の若大将を超えるイカれた外伝を経てついにベールを解かれる再開の第3シリーズ!
正・悪・完の超人大抗争に悪魔六騎士と首領・悪魔将軍も参戦、超人墓場を標的に魔動開始!ぼくらの目線も激動かつドキワクでたまりません!さあページをめくろう!



 まず、面布団が映らない正面ちょいアオリぎみの武道様は完恐すぎることが判明しました。夢に出るレベルです。


では 笑えぬように言い直してやろう

 前回まで戦闘続きであった故か、今回は立ちっぱなしの設定開陳回。
ピラミッドリングは縦軸のストーリーばかりでチョイと緊張感が切れる覚えもありましたが、今回のクエスチョンの増量及び骨休めっぷりはそれを相殺してもいい謎かけを持ってきてました。

 呼吸孔めいた口の部分がキュートで国籍をあやふやにしてる感がある、男版おっぱいアーマーに身を包んだ(?)新超人・ミラージュマンにより、(疑惑が立っていた)悪魔将軍の正体がまたもゴールドマンであることが発覚。
 ギレラレーとか言う大魔王サタンと将軍の描写がまったく一定してないので、正体についてまだ色々混濁してますが、メディア的にウザしつこい性分のサタンが今更“完全引退の身”というのもおかしな話に聞こえるので、おそらくサタンがゴールドマンに再び貸し与えたのかも、ということで納得がいきます。

 それだと、またそんなことなぞらんでも、とも思ったりする。
つーかアシュラマン&サンシャインと今まで会話してたのが=ゴールドマンだと、サタンの思惑を越えてどこか懐かしみ合ってるようで甲斐甲斐しく見えてしまうなー。なんか微笑ましくなってきたぞ


だから私は…殺しに来た

 無印的にそうだけど、将軍の皮を被ったゴールドマンとしてしか会話してない若干ニヒルめな将軍とミラージュマンは思惑を抱えたまま、当然のようにすぐ後ろに設置されてるリングへ昇り対峙します。
この会話の中で衝撃的だったのが超人墓場が意外にも人間界のすぐそばに在ること。
入口も何もかも漠然としていたが、まさか直に出入りできるらしい場所があるとは。ゆでワールドはこういうとこが聖闘士星矢などと同じく神話そのものっぽい! 褒めてるよ。
それに、「リング上で死ぬ超人の行き場」と謂われる(うろ覚え)超人墓場の管理者たちが、超人プロレスに対しストイックさを守り続ける完璧超人というのは納得。

「黄泉比良坂」「天への歩道」と表現される通り、今回登場した“聖なる完璧の山”は、生死の境である黄泉路を将軍の行程で表していることから、おそらく孤島にそびえる刑務所――超人墓場そのものというより、超人墓場への出入口となっているといった方が適切になるのでしょう。
 近くにあるスカンジナビア半島はバイキング伝説や北欧神話が伝わる地で、神秘性においてはなるほど適した地でもあります。なんだかゆでっぽくない情緒あふれる設定にちょっと驚き。
 極北というとマンモスマンをつい想起したくなりますが、彼は無印時点ではシベリア出身なので、地理的にはちょっと縁遠いですね。登場はするかもしれないけど。

 北欧神話というとユグドラシルユグドラシルの死者の国というとヘルヘイム。人間界に死者の国への入口があるとなると、キン肉マンと神話世界の類似性を追求したくなりますが、書籍資料とか全くないので、肉も神話も好きな人は誰か書いてください。神話の神秘性をそのまま持ち込んだような話の多いゆでワールドと北欧神話の追及、お願いします。


 ところでスカンジナビア半島に位置するノルウェーは、今シリーズ出店で登場しているチエの輪マンの出身地です。そんな所でこれから激闘を繰り広げられる彼の心境や如何に。もしくは再登場するのか!




前ページから微妙にデフォルメされててちょっとかわいい

キン肉マン 第70話 パロ・スペシャルの真価!の巻 「満場の人々よ とくと見よ!」

「師弟でつくった、最強の必殺技(フェイバリット)!!」
まま合ってる。(過去話の度に設定が変わるのを見ながら)

 今作の担当編集は、バリバリ直撃世代ゆえにあの設定この設定を指摘して活かしているとのことだが、今シリーズのウォーズマンvsポーラマンはその指摘で乗ってる脂の一つの到達点だろうか。
この一戦、超人オリンピックから現在に至るまでのウォーズの因縁が幾層にも重なっていて、それを乗り越えんとする壮大なメタ的構造、これを作りきってるようにしか思えないからですよ。


生きて勝とうとするウォーズマン

 悪魔超人シリーズの「なーに……地獄で会えるさ」から王位争奪編、さらに究極の超人タッグなど、戦に臨む際の彼の心境は『死ぬ気を込みで行動している、死んでも構わない』点が多く見られます。
黄金のマスクシリーズで自身を犠牲にプラネットマン打倒の鍵を掴ませる、
超人墓場で槍の雨に遭いながらキン肉マンを救う、
アニメ版ではシベリアの地吹雪など。
死ぬ気の時に限ってなかなか死なない事が多い気がするけど、人生ままならないんでしょう。色々あったけどまだ二回ぐらいしか死んでないな……
 しかし今回ポーラ戦では、幽霊だかイマジナリーだかよくわからないロビン師匠のイメージに救われ、師匠の意志を継いで生きて命懸けで戦うことを新たに決意しました。


いろんなトラウマ

 ロボットでも超人でもないロボ超人である自分の素顔に強い劣等感を持つウォーズは、超人オリンピック決勝戦でわだかまりが解け、ありのままの姿を晒しました。これで今までの愚かしかった実感を吹き飛ばしたかに見えたが、夢の超人タッグでは覆面狩りの憂き目に遭い、トラウマは特に治ってないという事実が発覚……

その後王位争奪編、また2世の時代においても其れを克服したのかどうか具体的に描かれることはありませんでした。
 設定が腐ってしまったのかと思いきや、今週の土壇場で素顔晒しが飛び道具として登場。不幸にも超人オリンピック決勝戦のシチュエーションが再現され、おまけにポーラマンの技に「覆面狩り」の異名を付けさせる始末。さすがだな完璧超人きたない。
トラウマを重ねるために無理矢理描写した臭いもするが、しかし今シリーズの彼はこの二段重ねの精神攻撃を物ともせず、必殺技を固持し続けます。超かっこいい。
 ネプチューンマンは久しぶりのチラ見せがワーハハハと調子に乗ってる頃の光景ばかりでいいのか。


今明かされる真のツンドラの墓石

 やたらムキムキな人達にかけてはキマらない回数が多かったパロ・スペシャル。
今週は「心に迷いがあったため、100%の力を発揮できずにいた」と説明され、とうとう2世のOLAPを彷彿とさせる腕を完全破壊するフィニッシュ『ジ・エンド』を決めるにまで至りました。たしか、マッスルグランプリの逆輸入?
この姿は、超人オリンピック決勝戦においてクリーンファイトに鞍替えした末キン肉マンに仕掛けたパロ・スペシャルまでの流れを徹底的に対比にかけています。『蟻地獄ホールド』の異名の元ネタがその同試合なので、全てではないにしろ意識していると思われます。
制限時間を超友情で越え、心の迷いを受け継いだ意志で屠り、あの時決められなかったパロ・スペシャルが完全に決まる。超人オリンピックのifと札付けても差し支えない美しい構図です。
 降雨のタイミングは別に合ってませんがそこはまーノイズで。


動物超人を越えてゆけ

 ロビンが体を張って伏線を作ってくれるまで読者間ではヤバい臭いが満載だったウォーズマンvsポーラマン。
バッファローマンから始まり、マンモスマンの角で再び病院送りにされるウォーズに対する、動物モチーフ超人のメタカードっぷりが半端なかったからですね。
究極の超人タッグでは救う対象であるこれも動物系のセイウチン、相棒に加えていたが裏切る幼児のマンモスマン、おまけで覆面狩りを受けたネプチューンマンを混じえた、もう駄目な予感しかしないタッグ戦に挑んでやっぱり病院送りになったし、作者ゆでは2世の頃から結構天邪鬼な節も見られるので、ロビン戦からやたらスローになった話の展開にビビりながら読む羽目に。
 これも今週でジ・エンドを決め、作品外からのメタ現象も越えたことを現してくれました。
 2世のウォーズマンは結局なぜ意識不明なんだろう。


まとめ

・いつもの『死ぬ気』を越えて受け継ぐために戦い出す
・かつての大イベントの二重の精神攻撃を受け切る
・当人の転機であった試合の構図を取りまくる
・ジンクスだった動物超人を越える
これらの因縁の消化が重層構造となって一度に吐き出され、今回のウォーズマンの勝利に格別の達成感を味付けている。
展開スピードを考慮しないなら、超人を再評価する今シリーズの中でもネタの連繋・昇華の仕方は一番重厚で読み応えがあった。

テリーvsラジアルでの横軸のストーリーの進捗やラーメンマンまでのスピード感が失くなったのは読後感がちょっと手痛い。来週分でシリーズ第3弾が出始めるだろうけど、ここから全陣営今に近いペースで再戦するのは、ストレスになるかも。
マキバオーWもブロックバスターの捨て駒感がすごい酷いけど、面白いからなー。一緒にテンポよく面白くなってほしいんですよねー。
ストロング武道氏早く来てくれ。




今週のかわいいクマ

キン肉マン 第61話 “一正義超人”として!の巻

 ストロング武道の竹刀を燃やすキャラソンライクな演出や幻の技と化した風林火山の復活バッファローマンとスプリングマンのタッグチーム名がディアボロ、つい最近ではペカーと光って見せる大渦パワーの兆候?など
『究極の超人タッグ編』の原作途中だった舞台故の制約を離れ、原作終了した王位争奪編のその後を描くという、全世代全方位のファンに向けノスタルジアな演出光線で攻撃してきて脳内アニメ化を強いられる驚異の連載キン肉マン。今週は脳内CV郷里大輔さん無双でした。
ネメシスの脳内CVは藤原啓治で営業してます。



「二度とリングには立てない体」は誤診!「二度とリングには立てない体」は誤診です!*1
もう復刻版はこの辺りの記述が改変されるかもしれんわ。



 かつてはキャリアの塊であり、アイドル超人入りするまでどん底の苦杯を嘗める経験を味わい尽くしたロビンマスクが、
苦杯を味わわせた張本人のキン肉マンとの対戦を“リスペクト”し、模倣するかのような試合運びでネメシスを翻弄し始める! ジェントルハリケーン

 この少し前に「おまえが見下す下等超人の素晴らしさを知ってもらいたい」とも言ってますが、これと似た発言は6つの決闘穴突入前のキン肉マンテリーマンキン肉マンVSピーク・ア・ブー等でも見られます。
「完璧超人の不毛な闘いを止められるか?」 最初はキン肉スグル大王として即位して色々考えるようになったからの発言なのかと考えてましたが、ラーメンマンVSマーベラス等、アイドル超人全体に「超人の戦争」ではなく「超人の哲学をぶつけ合う」ことが浸透しているようですね。承知してるぜキン肉マン
原作の延長線上を利用した東映まんがまつり的テンプレ書式は、やはりシンプルすぎるからあえて扱わないという表明でしょうか。
 実際、悪魔超人との戦争と呼ばれる団体戦、キン肉星王位を奪い合う血みどろな抗争を経た捨て石の多い歴史ですし、「これ以上不毛に闘っていいのか」「戦争と表さず、対話という名の哲学を掲げて殴り合う」等のメンタル方向に舵を切るのは王位争奪編のアフターとしてすんなり通って理に適っていると思うので、この向きもまだまだ注目ですね。
第三軍悪魔超人のどう見てもサタンな“あのお方”がその実何を考えてるのか未だによくわからないし、
おまけに60話では超人発祥の歴史にまで遡って風呂敷が更に巨大化。どでかいタイムスケールを一纏めにしようとしているこのシリーズは底が深い。
スーパーフェニックス出ないかな! かな……



 今シリーズの「基本は昔を思い出して褒める」スグル現大王。
完璧超人の不毛な闘いをなんとかしようという方針が影響して、従来シリーズからは想像できないほど褒めてます。
 まぁここも王位継承したキャラとして上手いことインプットしてるから違和感は薄いし、テリーを始めとしたキン肉モテっぷりを補強するのにかなり買ってるし、何よりかわいく見えるからいいよね! バッファローマンが強烈にツンデレしちゃうのもしょうがない!



久しぶりに顔見た……

*1:本編からして既になんだったのか

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エーアイ開発スパロボは「異色どころか異色がスタンダードと化してないか」と見紛う昨今、ようやくUX1周目クリアと相成りました。ギリギリ2週間

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