キン肉マン 第75話 超人墓場の掟!!の巻

“完璧・参式”ミラージュマンをあっさり退けて冥府下りを開始する悪魔将軍。
ゴールドマン時代もかくや、完璧超人を捨てて手に入れた悪魔の力は旧連載時と変わらず底が見えない。同じ冥府下りを行うのも相まって、ハーデス編での他人の活躍をやたら食うカノンを思い出す強さです。


この楽園はもはや残り香のようなもの

 そんなカリスマ溢れる御方にも変な挙動を起こさせるのがこの漫画なんですが。
二見しても見た目ただのダンベルに“絶対の神器”の通り名が付くとかいう話が、一瞬にして無意義になる、この自然すぎる装着ぶり。
 もっとこう、別の方法あると思うじゃん。ミクロにデジタイズして別の場所に保管しておくとか、何かデジタルなエフェクトに包んで、傍に浮かせておくとか。
将軍にはそれがない。ダンベルは身につけておくもの、かつての友のモノはできる限り傍に付けるもの、と言いたげにコスチュームに引っ掛けてる。うっかり手首を捻らぬよう前腕に装備。
 そんな絵コンテが通るゆではやっぱりイッちゃってるよ……。あいつら未来に生きてんな


きさまタダの鬼ではなかろう!

 たどり着いた先は王位編の時と変わらぬ景色の超人墓場。
キン肉マンが労働させられていた謎の建築現場は石臼だけになっていたと思いきや、あの石臼は“禁断の石臼”と呼ばれる、超人墓場にとって何やら重大な要素であることが今シリーズで発覚しました。
こんなよくわからないエフェクトに公式設定が付加されるだなんて誰が予想できたでしょうか。いやできない! ていうかこんなのに付けられても困る……。
 そして今回初登場する、ゴセイジャーに出ていたら「趣味はコスプレ」と付けられるだろう、よく変装に興じていたらしい“肆式”アビスマン。ダークナイトを観ていた人は真っ先にベインが思い出すであろうなデザインです。私が思い出したのはヒューマンガスでした。かすりもしねえ

 他の完璧超人一派同様、何重にも芝居がかった台詞回しは健在ですが、少し砕けるとミラージュマンと打って変わってメチャクチャさっぱりした人物になるようです。鬼に対する落として上げる言動といい、今回の騒動がなければただのいい人そうでこっちが困るんだわ。
名の通り深淵で待っていたアビスマンが用意するリングは墓場にはちょっと似合わない大木。ウッドカッターハンドでも繰り出す気だろうか。
ゴールドマンとシルバーマンを除いて八人いるといわれる完璧超人・始祖。アビスマンを倒したらあと六人なので、この対戦が終わったら悪魔六騎士が散り散りになって始祖を殺しに回るんでしょうかね? 超人墓場と同じく、始祖も叩き潰すようだし。

 直接関係ないけど、完璧超人をこうしてここまでクローズアップするとなるとネプチューンマンが救出される時はキャッチマンやグレートハリケーン達が出てきてくれないとそれこそ変な話だよなぁ……