キン肉マン 第73話 故郷・聖なる完璧の山へ!!の巻

 倫敦の若大将を超えるイカれた外伝を経てついにベールを解かれる再開の第3シリーズ!
正・悪・完の超人大抗争に悪魔六騎士と首領・悪魔将軍も参戦、超人墓場を標的に魔動開始!ぼくらの目線も激動かつドキワクでたまりません!さあページをめくろう!



 まず、面布団が映らない正面ちょいアオリぎみの武道様は完恐すぎることが判明しました。夢に出るレベルです。


では 笑えぬように言い直してやろう

 前回まで戦闘続きであった故か、今回は立ちっぱなしの設定開陳回。
ピラミッドリングは縦軸のストーリーばかりでチョイと緊張感が切れる覚えもありましたが、今回のクエスチョンの増量及び骨休めっぷりはそれを相殺してもいい謎かけを持ってきてました。

 呼吸孔めいた口の部分がキュートで国籍をあやふやにしてる感がある、男版おっぱいアーマーに身を包んだ(?)新超人・ミラージュマンにより、(疑惑が立っていた)悪魔将軍の正体がまたもゴールドマンであることが発覚。
 ギレラレーとか言う大魔王サタンと将軍の描写がまったく一定してないので、正体についてまだ色々混濁してますが、メディア的にウザしつこい性分のサタンが今更“完全引退の身”というのもおかしな話に聞こえるので、おそらくサタンがゴールドマンに再び貸し与えたのかも、ということで納得がいきます。

 それだと、またそんなことなぞらんでも、とも思ったりする。
つーかアシュラマン&サンシャインと今まで会話してたのが=ゴールドマンだと、サタンの思惑を越えてどこか懐かしみ合ってるようで甲斐甲斐しく見えてしまうなー。なんか微笑ましくなってきたぞ


だから私は…殺しに来た

 無印的にそうだけど、将軍の皮を被ったゴールドマンとしてしか会話してない若干ニヒルめな将軍とミラージュマンは思惑を抱えたまま、当然のようにすぐ後ろに設置されてるリングへ昇り対峙します。
この会話の中で衝撃的だったのが超人墓場が意外にも人間界のすぐそばに在ること。
入口も何もかも漠然としていたが、まさか直に出入りできるらしい場所があるとは。ゆでワールドはこういうとこが聖闘士星矢などと同じく神話そのものっぽい! 褒めてるよ。
それに、「リング上で死ぬ超人の行き場」と謂われる(うろ覚え)超人墓場の管理者たちが、超人プロレスに対しストイックさを守り続ける完璧超人というのは納得。

「黄泉比良坂」「天への歩道」と表現される通り、今回登場した“聖なる完璧の山”は、生死の境である黄泉路を将軍の行程で表していることから、おそらく孤島にそびえる刑務所――超人墓場そのものというより、超人墓場への出入口となっているといった方が適切になるのでしょう。
 近くにあるスカンジナビア半島はバイキング伝説や北欧神話が伝わる地で、神秘性においてはなるほど適した地でもあります。なんだかゆでっぽくない情緒あふれる設定にちょっと驚き。
 極北というとマンモスマンをつい想起したくなりますが、彼は無印時点ではシベリア出身なので、地理的にはちょっと縁遠いですね。登場はするかもしれないけど。

 北欧神話というとユグドラシルユグドラシルの死者の国というとヘルヘイム。人間界に死者の国への入口があるとなると、キン肉マンと神話世界の類似性を追求したくなりますが、書籍資料とか全くないので、肉も神話も好きな人は誰か書いてください。神話の神秘性をそのまま持ち込んだような話の多いゆでワールドと北欧神話の追及、お願いします。


 ところでスカンジナビア半島に位置するノルウェーは、今シリーズ出店で登場しているチエの輪マンの出身地です。そんな所でこれから激闘を繰り広げられる彼の心境や如何に。もしくは再登場するのか!




前ページから微妙にデフォルメされててちょっとかわいい