キン肉マン 第61話 “一正義超人”として!の巻

 ストロング武道の竹刀を燃やすキャラソンライクな演出や幻の技と化した風林火山の復活バッファローマンとスプリングマンのタッグチーム名がディアボロ、つい最近ではペカーと光って見せる大渦パワーの兆候?など
『究極の超人タッグ編』の原作途中だった舞台故の制約を離れ、原作終了した王位争奪編のその後を描くという、全世代全方位のファンに向けノスタルジアな演出光線で攻撃してきて脳内アニメ化を強いられる驚異の連載キン肉マン。今週は脳内CV郷里大輔さん無双でした。
ネメシスの脳内CVは藤原啓治で営業してます。



「二度とリングには立てない体」は誤診!「二度とリングには立てない体」は誤診です!*1
もう復刻版はこの辺りの記述が改変されるかもしれんわ。



 かつてはキャリアの塊であり、アイドル超人入りするまでどん底の苦杯を嘗める経験を味わい尽くしたロビンマスクが、
苦杯を味わわせた張本人のキン肉マンとの対戦を“リスペクト”し、模倣するかのような試合運びでネメシスを翻弄し始める! ジェントルハリケーン

 この少し前に「おまえが見下す下等超人の素晴らしさを知ってもらいたい」とも言ってますが、これと似た発言は6つの決闘穴突入前のキン肉マンテリーマンキン肉マンVSピーク・ア・ブー等でも見られます。
「完璧超人の不毛な闘いを止められるか?」 最初はキン肉スグル大王として即位して色々考えるようになったからの発言なのかと考えてましたが、ラーメンマンVSマーベラス等、アイドル超人全体に「超人の戦争」ではなく「超人の哲学をぶつけ合う」ことが浸透しているようですね。承知してるぜキン肉マン
原作の延長線上を利用した東映まんがまつり的テンプレ書式は、やはりシンプルすぎるからあえて扱わないという表明でしょうか。
 実際、悪魔超人との戦争と呼ばれる団体戦、キン肉星王位を奪い合う血みどろな抗争を経た捨て石の多い歴史ですし、「これ以上不毛に闘っていいのか」「戦争と表さず、対話という名の哲学を掲げて殴り合う」等のメンタル方向に舵を切るのは王位争奪編のアフターとしてすんなり通って理に適っていると思うので、この向きもまだまだ注目ですね。
第三軍悪魔超人のどう見てもサタンな“あのお方”がその実何を考えてるのか未だによくわからないし、
おまけに60話では超人発祥の歴史にまで遡って風呂敷が更に巨大化。どでかいタイムスケールを一纏めにしようとしているこのシリーズは底が深い。
スーパーフェニックス出ないかな! かな……



 今シリーズの「基本は昔を思い出して褒める」スグル現大王。
完璧超人の不毛な闘いをなんとかしようという方針が影響して、従来シリーズからは想像できないほど褒めてます。
 まぁここも王位継承したキャラとして上手いことインプットしてるから違和感は薄いし、テリーを始めとしたキン肉モテっぷりを補強するのにかなり買ってるし、何よりかわいく見えるからいいよね! バッファローマンが強烈にツンデレしちゃうのもしょうがない!



久しぶりに顔見た……

*1:本編からして既になんだったのか